第四図 得牛

第四図 得牛

[序]

久しく郊外に埋もれて今日渠に逢う。

境、勝れたるに由って以て追い難し。

芳叢を恋うて而も已まず。

頑心尚お勇み、野生猶存す。

純和を得んと欲せば必ず鞭撻を加えよ。

【現代語訳】

久しく郊外に埋もれて見つからなかった牛に、ようやく今日出会うことが出来た。

しかし牛の境涯が優れていて、追いつくことが出来ない。

芳草を慕ってどんどん先へ行ってしまう。

牛の意志はあまりに強く、それは野生そのものである。

手なずけようと思うなら、鞭を加えるほかはない。

[頌]

精神を竭尽して渠を獲得す。

心強く力壮にして卒に除き難し。

有る時は纔かに高原の上に到り。

又煙雲深き処に入って居す。

【現代語訳】

気力の限りを尽くしてついに「かれ」を捕まえた。

心も身体も頑強な牛の野性味を取り除くのは容易ではない。

あるときは高原に上ってその姿をありありと見せるのだが、

またある時は煙雲たちこめる深い谷にもぐって行方が分からなくなる。

放さじと思えばいとどこころ牛 これぞまことのきずななりけり

とりえてもなにかと思う荒牛の つなひくほどに心つよさよ

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《禅〜意識の真源に帰る旅〜》

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