『菩提心の解説』(ボーディチッタ・ヴィヴァラナ・ナーマ)
ナーガールジュナ(龍樹)著
慈悲という安定した根を持ち
菩提心という芽から生じる
利他心の唯一の結果である悟りに
勝利者の息子たちは瞑想する
瞑想によって安定を得た者は
他者の苦しみに心を痛め禅定の幸せさえ捨てて
無間地獄にも飛び込んでいく
これは驚くべきことであり賞賛に値する
これは最も卓越した聖者の行いである
彼らが自分のからだや財産を施しても
少しも驚くことではない
すべての現象が空であることを知って
因果の法に従う者は
驚嘆の極みであり
卓越の極みである
有情を守りたいと願う者たちは
たとえ輪廻の泥沼に生まれても
湖に咲く蓮華の花びらのように
その汚れにまみれることはない