『無門関』第八則 奚仲造車
【本則】
月庵和尚僧に問う、奚仲車を造ること一百輻、兩頭を拈却し、軸を去却して、甚麼邊の事をか明らむ。
(本則訳)
月庵和尚が僧に問うた。「奚仲は百台の車を作ったが、左右の車輪も軸も取り外してしまった。彼は何を明らかにしようとしたのか。」
【評語】
若し也た直下に明らめ得ば、眼流星に似、機掣電の如くならん。
(評語訳)
もし直ちにこれを見通すことができるなら、あなたの眼は流星のごとく、機は稲妻のようであろう。
【頌】
機輪轉ずる處、
達者猶ほ迷う。
四維上下、
南北東西。
(頌訳)
機輪が転ずるところは
達人も及ばない働きである
四方上下
南北東西